昨今、Pythonを教えている学校も多いようですが、ものづくりを教える学校や学科だとまだC言語を教えているようです。
本当にC言語って必要なのか?っていう疑問をもっている方も多いと思うので、C言語を習ってから10年以上経つ私が必要性を伝えます。
もくじ
いまだにC言語が使われる分野が多い
すでに授業で習ったかもしれませんが、私たちの周りにあふれている家電製品、パソコンや自動車のプログラムにはいまだにC言語が使われています。
なぜそんなに利用されるかというと、パソコンが発明された時からC言語を使用している方がものすごくいるからって理由もありますが、プログラムの実行速度が他の言語と比べて早いんですね。
また色々な分野で利用できるように、人間が理解できる言語(昔は、高級言語とか言ってました。)から機械語(機械が理解できる言葉)に変換するプログラム(コンパイラ)が多く存在していることがいまだにC言語が使われる理由になっています。
一方の最近では、PythonがAIを含めた多くの分野で必須のツールとなっていますが、まだ全ての分野に広がっていません。
その理由が先ほどあげた2つの理由の実行速度だったり、変換プログラムがあまりないからなんじゃないかなぁ。
解析やアルゴリズムでpythonを使って作ったものの、いざ製品化する段階でC言語に書き直しているって方もまだ多いです。
C言語をマスターすべきか?
じゃあ、C言語を勉強した方がいいのでは?と疑問に思うかもしれませんが、私はそこそこ勉強すればいいんじゃないかなって思います。
そこそこ勉強すべきって書いた理由は、①言語仕様がかなり膨大でマスターするのにかかる時間が必要ってこと、②プログラムの書き方が自由で色々な書き方ができてしまい、諸刃の剣になってしまう危険性もあるからです。
だから、学校で授業があるのであれば、そこで出てきた内容を少なくともマスターできるぐらいの技術を習得できればそれで充分だと思います。学校で授業がない方は、本屋や図書館でC言語入門の本を一冊入手して読むぐらいでいいかと思います。
C言語を学ぶメリット
今までの説明でそんなに重要じゃなさそうだと理解した方は、もう少し考えてみてください。
あなたは、どんなプログラミング言語を使って今後ご飯を食べていきますか?
もし使用する言語が特定できて、その言語で一生を過ごせるのであれば、C言語を学ぶ必要はありません。
もしそうでなければ、参考書1〜2冊分の時間を投資した方がいいです。
理由は、多くのプログラミング言語がC言語から派生されているので、C言語を学べは、プログラミングの基礎を身につけることができるため、将来他の言語を勉強しても基礎がある分早く習得することができます。
多くのプログラミングは、C言語の複雑な機能と自由度がある記述方法をセキュリティーや簡易化の観点でユーザにやさしい構造に書き換えられているからです。
C言語を学習してから10年たった私からの最後のメッセージ
私は、職業がらPythonを使ってコードを記述しています。
しかし、製品のコストダウンによる非力なCPUを搭載したシステムがいまだ存在し、C言語(C++言語)が必要になっているのが現実です。
今思えば、学生時代の授業でC言語を勉強した時間がいい自己投資だったと確信しています。
CPUやGPUの性能向上とコストダウン、または、リチウム電池の蓄電効率を超える小型代替電源が開発されるまでは、この流れが続くと思っています。
私も最新の技術を勉強するための時間にウェイトをかけることは大賛成です。
しかし、ほんの数%の時間をレガシーの技術を知ることに使えば、あなたの強みになると思います。
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